8月11日は、新しい祝日、「山の日」だった。
日本の祝日の数は、昭和40年(1965年)の9日からぐんぐん増えて、これで、合計16日になった。
意外な気がするが、祝日の数だけ言えば、日本は、インドとコロンビアの18日に次ぐ、世界で2番め。これって、リオデジャネイロ五輪のメダルの数並みの大健闘ではないだろうか。
固定の休日ばかり増やしても、働きバチ解消には役立たない。有給を取りやすくすることが先決!という意見もあるようだ。だが、皆で一斉にとるお休みは、日本人の体質に合っている。
どうやら、この「山の日」、どうしても8月11日でなければならなかったわけでもないらしい。考えてみれば、最近、急増している「◯◯の日」=記念日なんかも、語呂合わせみたいな感じで、軽〜く決まった感じのものがけっこう多い。
今月だけ見ても、8月19日が「はいく」の日、29日が「やきにく」の日、31日が「やさい」の日…。ほらね!語呂合わせ記念日が、目白押しである。
はたまた、なぞなぞのような記念日もある。例えば、毎月22日は「ショートケーキの日」だという。ヒントは、カレンダー。22日の上には、必ず15日がくる。つまり、上に1と5(いちご)が乗っているから、22日は「ショートケーキの日」。ヤケクソかっ!いえいえ、なかなかよくできています。
さて、何とな〜く始まった「山の日」だが、その日わたしは、浅間山麓を歩き回っていた。何だかんだいって、新しいものには、弱いのである。
もちろん、山は、人間のそんな騒ぎを意に介すことなくそびえ立ち、少しだけ笑っているように見えた。
=2016年8月16日掲載=