先月、東京国際フォーラムで「チャレスポ!TOKYO」が開催された。
これは、参加体験型スポーツイベントで、「東京オリンピック・パラリンピック」に向けての準備行事。一昨年の9月、今年の1月に続いて、3度目の催しになる。
カレンダーは祝日。東京駅から徒歩圏というロケーションの良さもあって、ファミリーやカップル、ハンディキャップのある人ない人で、大盛況だった。
アスリートのトークショーもあり、東京都知事、コメディアン、人気のキャラクターらが、障がい者スポーツにチャレンジ。もちろん一般人も参加オーケー。
今回は小池都知事もステージ上で「ウイルチェアーラグビー」にトライ。本職の選手が相手の車いすにドーンとぶつかるタックルを披露すると、その力強さにおぉ!と会場が湧いた。
わが福島の「キビタン」も前回に引き続いて、ステージに登場。キビキビと動き回って、とびきりの愛嬌を振りまいていた。
震災以降、東京都はこの手のイベントでは必ず東北三県(岩手、宮城、福島)の物販ブースを用意してくれる。中でも今回の福島県ブースは、ひいき目ではなく、明るい若さではち切れそう。はい、この笑顔です!
わたしも、いくつかの障がい者スポーツを初体験。とりわけ車いすバスケットボールは、味わったことのないスピード感。夢中でボールを追い掛けていた。
パラリンピック種目は、普段は健常者にとって未知の領域である。ところが、実際にやってみると想像以上の臨場感がある。
きっと、自分が一度でも体験した競技は、観戦の仕方も大きく変わってくるのだろう。
人の想像力には限りがある。だからこそ、このような体験は、想像力へのブースター(加速装置)になるのだなと、思ったのだった。
=2017年10月27日掲載=