先月、AI(人工知能)アートにハマっている話を書いた。
実際のところ、AIを使って好みの絵を作成する作業は、かなりおもしろい。図画の苦手な、わたしのようなタイプにとっては、まさに福音。
一日の終わりに、自分へのごほうびのつもりで、あれこれ英語で考えた命令文を、サイトに入力して画像を出力する作業をはじめると、ついつい時間がたつのを忘れてしまう。
ところが、AIが作るのはアートだけでないことを、最近になって知った。なんと、AIが文章を作成してくれるサイトまで存在していたのである。
例えば「キャッチー」という日本語AIライティングサイトでは、最初の一文を入れると続きの文章を書いてくれることがわかった。
試しに、「AIが描いてくれるのはアートだけではない。」と入力してみたところ……。
「……AIは芸術を描くだけでなく、文章も書く。AIは、記事の執筆やアートワークの作成など、さまざまな作業に活用できる非常に強力なツールである。
しかし、AIは完璧ではなく、時には人間が理想とする結果とは異なる結果を出すこともある。将来的には、AIが自律的に小説を丸ごと生成することも可能になるかもしれない。」
と、ものの数分で続きを書いてくれた。驚いたことに、読み返してみても、まったく破綻のない文章だ。
今後、AIが普及しても、アートや文章の分野は、最後まで人間の手に残されるのではないかと、なんとなく想像していたが、それは大きな勘違い。
「どうする?」「どうする?」という、テレビのコマーシャルでよく聞くセリフが、まるで木枯らし1号のように、わたしのアタマの中を吹き荒れている。
=2022年11月25日掲載=