一昨日の26日は、「ふくしま桃の日」だった。
今年、JAふくしま未来が日本記念日協会に申請し、7月13日、8月8日と、3日揃って登録された。
最初にそれを聞いた時、3日もあるってどういうこと?と思った。調べてみると、桃は品種が多く「はつひめ」から始まり、「あかつき」などを経て、「さくら白桃」に至るまで、出荷の時期が長期間にわたるから、「桃の日」も3回必要のようだ。プロモーションを考えてのことらしい。
確かめた範囲で、桃の日を定めている県が、他に2つあった。山梨の「やまなし桃の日(7月19日)」と岡山の「白桃の日(8月9日と10日)」である。
そこで改めて、最新の全国生産量ランキングを見てみると、山梨、福島、長野がトップ3。面積あたりの生産性は福島がトップ。遠からず、福島がランキング首位に躍り出るのではないだろうか。
そしてもう一つ、気になるデータが目に止まった。なんと福島市は一世帯あたりの桃への年間支出額でも、堂々の全国1位だった。2位の岡山市、3位の甲府市を2倍近く引き離している。(総務省家計調査、県庁所在地間での比較)。
なるほど、ふくしまは桃の名産地であり、同時に、日本一の消費地。作っては食べ、食べては作り……。正真正銘の二刀流。筋金入りの桃好き県なのである。
話は変わるが、人気のご当地キャラクターふなっしーの鉄板ネタに、こんなのがある。「好きな食べ物は?」と聞かれたら、あの甲高い声で「桃!」と答えるのだ。質問した人は一瞬ポカ〜ン。「梨じゃないんか〜い!」と、大爆笑するお約束。そう。桃は、梨の妖精さえも虜にする、百戦錬磨の果物なのである。
不審な事件が立て続けに起きている。集団窃盗にも、献上品騒動にも負けてくれるな。
おいしいふくしまの桃の季節は、今が旬!
=2023年7月28日掲載=